当院の滅菌に関しまして
昨今歯科医院での治療器具の滅菌について問題視されております。
当院では、全ての患者様に安心して治療を受けていただけるよう、タービン・ハンドピースを患者様お1人毎に交換滅菌を必ず行っておりますので、ご安心ください。
設備案内-診察室
◆セントラルバキューム・エアロクリーン
歯科治療で歯を削られる時、水と削り粉で顔中が汚れたご経験はありませんか?
天井から除菌されたきれいな空気を供給するエアロクリーンシステムを導入し、お口の周りが汚れないように口腔外バキューム装置を各ユニットに完備しております。今までにない、さわやかな歯科治療をお受けいただけます。
◆歯科用レーザー
最新式の歯科用レーザーは治療に際してはなくてはならない治療器具です。
レーザーによるホワイトニング、抜歯やインプラント手術後の傷口の治癒促進、根管内の殺菌・消毒、止血など多岐にわたって、活躍するのがレーザーです。
設備案内-レントゲン室
医療の原点は、まず病気の正しい診査と診断です。当院では、まず治療前に、患者様の状態を可能な限り詳細に把握し、適切な処置を行なえるよう努める所存です。
従来の一般的なレントゲンでは3次元解析が不可能であるため、60%程度の病気の情報量しか得られなかったのですが、更に細かく状態をお知りになりたい方の為に、当院では診断装置として最新のCTスキャンを導入しております。最新式の機器を用い、より的確な診断、精度の高い治療を心掛けます。
また、デジタル化により従来の放射線量の1/10で検査が可能になり、一般歯科検診のほか、精密歯科検診・口腔癌検診も行なえる設備となっております。
オペレーションルーム
◆大学病院レベルの滅菌度と設備
無菌装置(エアロクリーン)を備えた、大学病院に準じた設備の手術室です。
3次元CT撮影に基づいた適切な診断の下、インプラント治療をはじめ、様々な外科処置を安全かつ確実に行います。また、東京医科歯科大学のインプラントや根管治療専門医との連携により、一般の歯科医院では難しい症例にも十分対応できます。
◆マイクロスコープ
当院のオペルームにはマイクロスコープ(手術用顕微鏡)を併設しておりますので、より精緻な治療が可能です。
金属アレルギー治療について
◆金属アレルギーにより引き起こされる疾患
2012年9月19日NHK総合テレビで放送中の「あさイチ」に、当クリニック松村理事長が番組に生出演し、長年取り組んでいる「金属アレルギー」の現状を番組で詳しく解説いたしました。
女性に多い「金属アレルギー」。アクセサリーなどにかぶれても付け続けていたり、軽く考えて気にとめない人がほとんどですが、放っておくとアレルギーが深刻化し、生活に支障をきたすようになることもあります。また、食べ物に含まれる金属成分や、虫歯治療の金属なども、全身のあちこちで金属アレルギーを起こし、皮膚のトラブルを招くことがあります。
当院ではアレルギー外来を開設して以来、全身のさまざまな疾患を抱えている患者様が金属アレルギーを疑い来院しています。
ここでは、歯科材料、特に歯科金属によるアレルギーが引き起こす代表的な疾患を紹介します。知っておいていただきたいのは、歯科治療による金属アレルギー疾患は口の中ばかりではないということ。アトピー性皮膚炎など、顔や身体など直接金属が触れていない部位に症状が出ることもあるのです。
【顔面・口の中に起こる症状】
口内炎、歯肉炎、口唇炎(こうしんえん)、舌炎、口腔扁平苔癬(こうくうへんぺいたいせん:口腔粘膜における慢性の角化異常を伴う病変のひとつ)など
【全身の症状】
アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、扁平苔癬、皮膚そう痒症、ステロイド皮膚症、脱毛症、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう:手のひら・足の裏、あるいはその近辺にできる小さな水疱)など
◆金属アレルギーを起こしやすい物
金属アレルギー発症の因子は、ネックレス、ピアスなどのほかに、ヘアピン、髪飾り、眼鏡フレーム、化粧品などがあげられます。
これらの品物には、水銀、ニッケル、クロム、コバルト、パラジウムなどアレルゲン(アレルギーを引き起こす原因となるもの)が含まれており、全身のアレルギー疾患を引き起こす可能性があります。
特に近年増加しているのが、各種歯科金属によるアレルギー疾患です。金属の詰め物・被せ物・入れ歯には、アレルゲンとなりうる金属が使用されています。
多種多様の合金で作った詰め物、被せ物を装着していると、歯科金属に含まれる金属が溶け出し、口内炎や歯肉炎はもちろん、アトピー性皮膚炎や口腔扁平苔癬(こうくうへんぺいたいせん)などの全身の症状があらわれてくるケースがあります。
◆症状が出れば歯科金属が原因?
歯科治療後に口腔内に症状が発生した場合、歯科金属との関連性が強くなります。とはいえ、顔面・口腔内に症状が出たからといって、歯科金属だけが原因とは限りません。症状を正しく把握し、原因を突き止めるためにも、パッチテストなどのしっかりとした検査をおこなうことが、治療への第一歩といえるでしょう。
金属アレルギーとひとくちにいっても、私たちの身のまわりには、いろいろな種類の金属があります。どの種類の金属が患者さんの体質に合わないかを正しく調べることが大切です。
◆治療の流れ
1. パッチテスト
お口の中の金属にアレルギーがあるかないかを調べるために、歯科用金属をすべて網羅した、歯科用金属シリーズパッチテストを用いて、パッチテストをおこないます。ちなみに、このパッチテストは、東京医科歯科大学附属病院歯科アレルギー外来で実施しているものと全く同じ検査です。
2. 口腔内金属成分検査分析
パッチテストでアレルギーのある金属元素が判明すると、それがお口の中にあるのかを調べる検査をおこないます。お口の中の金属は外さずにそのまま検査が可能な方法でおこないます。具体的には、タービンを使って金属の表面を擦(なす)り、金属粉末を採取して分析します。
3. アレルゲン除去
分析の結果、アレルゲンが口の中の歯科金属に含んでいると判明した場合、これらを除去する必要があります。具体的には詰め物・被せ物・入れ歯などを、アレルゲンフリーの材料(セラミックやプラスチック)への交換治療をおこないます。
【アレルゲンフリーの材料】
・オールセラミックス
白く透明感のあるセラミックス(陶器)を使用した被せ物です。内部に金属を一切使用していないため、歯を自然な色合いにしていきます。長く使用しても変色することもありません。歯周病などで歯肉が下がっても、差し歯独特の黒いすじが見えないといった特徴もあります。近年では人工ダイアモンドである「ジルコニア」を使用した高い強度を持ったオールセラミックが注目されています。
・ノンクラスプデンチャー
金属のバネ(クラスプ)を使わず、装着していても人目につきません。また、弾性と強度があるので、装着感が少なく、壊れにくいといった特徴もあります。