ご挨拶
この度ご縁があり、この薬円台の地に当クリニックを開設する機会を得ました。この地域で生活を営む皆様の様々な健康の問題に対して、治療のみならず、予防、健康維持なども含めて対応していきたいと考えています。
最近、医療崩壊の話題が新聞やテレビを賑わせていますが、その問題の一つが地域医療におけるクリニックの役割は何かということであり、要は日本の医療が臓器別の専門に傾きすぎているのではないかということです。
クリニックの外来診療においては発熱、咳、咽頭痛などの風邪症状や嘔気、腹痛、下痢などの腹部症状、頭痛、めまいなど誰もがかかるような疾患が多いけれど多種多様であること、また、健診で高血圧や高脂血症などを指摘されたがどうしたらよいかという健康相談や癌への不安などで受診される方も多く、一つの専門領域だけでは対応が難しい為、総合的に診療できることを求められています。
私も、医師生活の過半は専門医療に携わっていましたが、ここ数年、専門診療に加えて総合診療、在宅訪問診療、癌の緩和療法などに携わってきた経験から、ありふれた病気を過不足なく治療することや背後に隠れた重大な疾患を見逃さない等の医療水準レベルの維持向上させることは勿論ですが、高齢化社会の到来とともに、独居や介護などの医療のみでは解決できない社会的な問題も増加しており、家族を含めた地域社会との連携の必要性も感じています。
当院ではスタッフ一同皆様の話を傾聴することが診療の始まりと考えておりますので、遠慮なく相談していただければ幸いです。
院長 酒井 真人
経歴
平成2年 国立山形大学医学部 卒業
その後、東京大学付属病院入局、同大学より派遣で三井記念病院、虎の門病院、
亀田総合病院、同愛記念病院、都立府中病院(現 多摩総合医療センター)、
国立国際医療センター、社会保険中央病院等に勤務
平成22年12月 当院開設
所属学会
日本プライマリ・ケア連合学会、日本超音波医学会、
日本腎臓学会、日本泌尿器科学会、日本在宅医学会、
日本緩和医療学会、日本静脈経腸栄養学会