歯医者には、歯を削るのではなく、「口の汚れ（歯垢）を落とす」ために来るものだと私は考えています。歯が痛いから・むし歯になってから歯医者に行くのではなく、痛くなる前に歯医者に行って欲しいと思います。

「むし歯でもないのに歯医者に行くなんて」と思う方もいらっしゃるかも知れません。しかし、むし歯になる最大の原因は、普段の歯磨きではどうしても取りきれない口の中の汚れが残っているからです。その汚れを取ることが最大の予防になります。

私はそのお手伝いをさせて頂きたいと考えています。

「病は気から」という言葉がありますが、歯科治療においてもその言葉通りだと感じることが多々あります。特に最近は、仕事などで大きなストレスを抱えている方も多くいらっしゃいます。

口の中に不都合なことが起きてご来院された時は、診療理念に基づき、まずは患者様としっかりコミュニケーションをとります。その後、お口の中を詳しく診させて頂きます。ストレスが溜まっている方は、歯ぎしり等の影響により、口内環境が悪い場合があります。

患者様のタイプにもよりますが、歯の治療をしなくても、患者様の話をお伺いするだけでストレスが軽減し、口内環境が良好になるケースもございます。

一概にすべての患者様に治療が当てはまる訳ではありません。お話をすることで気持ちが和らぎ、症状が改善する場合もあるのでは、と私は考えています。

私は歯の治療以上に、患者様との会話を最も大切に考えております。

歯医者には、治療を受けに行くのが普通です。確かに歯医者に行くのであれば、しっかりと治療してくれればそれで良いとも思います。

しかし、私自身は口の中に不具合が起きるということは、普段の生活や習慣が大きく影響している場合がほとんどだと考えております。

治療に入る前にしっかりと患者様と会話をし、徹底的にコミュニケーションを図ります。そうすることで、患者様の生活習慣に合わせたベストな治療が出来ると考えています。

虫歯ひとつとってみても、虫歯になる原因は人それぞれです。なぜ虫歯になってしまったのか、根本原因を知らないことにはベストな治療も出来ません。治したとしても、また元の生活習慣に戻ってしまい、虫歯になってしまっては意味がないと思います。

十分にコミュニケーションを取り最善の治療をする、これが私の診療理念です。