産科
産科では、お産に関わる生理、基礎体温についての診療、
また、赤ちゃんが欲しい方への不妊治療などを行っています。
■妊娠
Q.もしかして妊娠かなと思ったら?
A.とりあえず家庭で簡単に調べられる妊娠検査薬が薬局で売られています。
尿検査の結果陽性であれば、妊娠の可能性があります。
しかし流産や子宮外妊娠ということもあるので早めに医師の診断を受けましょう。
自己判断で薬など飲まないように。
Q.妊娠するとどうかわるの?
A.●生理が遅れる。
●基礎体温は高温が続き、体がだるく熱っぽく感じることもある。
●つわりの始まり、なんとなく食欲が出ない。
●乳腺の発達に伴い、乳頭も張って痛みを感じることもある。
●情緒不安定
■妊婦健診
妊娠15週を過ぎた頃から妊婦健診となります。
健診では中毒症予防、流早産の防止、胎児発育等、細かく診察し、病気の早期発見を
することによって、元気なお子様を出産できることになります。
また赤ちゃんの性別を出産前に知ることができます。定期的に健診を受けることをお勧めします。
■赤ちゃんが欲しい
不妊治療の流れ
ステップ1‥‥不妊の原因を調べる
●各種不妊原因の検索(ホルモン測定、卵管通過性検査、子宮奇形の有無、
精子の検査、排卵の有無、etc)
●カウンセリング
●基礎体温を観察しながらの治療
ステップ2
●薬による治療(プロモクリプチュ、ステロイド、排卵誘発剤内服)
●超音波検査
ステップ3
●注射による治療(hMG-hCG)
●人工授精
ステップ4
●特殊な検査
●ラパロスコープ
●体外授精
●顕微授精
不妊の原因の半分は男性の問題です。早期治療のためにも夫婦そろって受診しましょう。
当医院では現在体外授精を施行しておりませんが、今後ラパロスコープを導入し、
新しい不妊治療を予定しております。
■家族計画
子供を何人産み育てるか、出産間隔はどうするか、そのための避妊をどうするかという2人の問題です。
望まれた赤ちゃんであるためにもじっくり話し合いましょう。
避妊の方法にはコンドーム、基礎体温、ペッサリー、殺精子剤、リング、経口避妊薬(低用量ピル)等があります。
自分の生活や性格にあったベストなものを選ぶと良いでしょう。
すべての方法に長所と短所があり、個人差もありますので医師に尋ねて下さい。
婦人科
婦人科では、女性の体の卵巣・卵管・子宮・膣などに関する
病気の治療や御相談、また生理不順・更年期などの治療や
ご相談を行っています。
■STD(性感染症) Sexually Transmitted Diseases
SEXによって感染する病気です。
STDは、その後の不妊や妊娠時の早産・流産の原因になるだけでなく、妊娠中に胎児に感染したり、分娩時に赤ちゃんに感染することもあります。
ですから予防、早期発見、治療が大切です。おりものの異常、外陰部のかゆみ、痛み、水疱、いぼなど小さな変化を見落とさないことです。
現在広く流行しているのはクラミジア、淋病等です。
【STDを防ぐ常識】
予防手段としては、コンドームを使用することですが、何よりも大切なのは、
信頼できる特定のパートナー以外との性交渉を避けることです。
もしも感染した場合には、パートナーと一緒に治療することです。
たとえどちらか1人が治っても、2人の間で感染が繰り返されるからです。
またAIDSのように現在のところ治療薬がない恐い病気もあります。
■更年期
Q.更年期ってどのような時期?
A.50歳前後になりますと卵巣の機能が衰えはじめ月経も不規則となり、
やがて閉経をむかえます。この時期が更年期にあたります。
3人にひとりは更年期障害の苦痛を感じませんが、3人にひとりは治療しないと
症状が改善せず、なかにはうつ状態に陥る人もいます。
期間的には閉経の前後の5年間で45~55歳くらいまでの10年間をさします。
人によって早く始まったり、遅くまで続いたりします。
Q.症状は?
A.性成熟期から老年期に移行する時期ですのでホルモンのバランスが崩れ,
さまざまな症状が現れることがあります。ただ、これにはかなり個人差があります。
顔が熱くなる(ほてる)、肩凝り、腰痛、頭痛、めまい、吐き気、汗をかきやすい、
夜なかなか寝付けない、腰や手足が冷えるなど。
このような更年期障害は自覚症状が主体的で他覚的には認められないことも
多いものです。年だからしょうがない、とあきらめたり我慢せず婦人科におたずね下さい。